[レポート] 日本でも一時期話題になっていた従業員のリスキリングに関して学んできました #SEG101 #AWSreInvent
こんにちは、AWS事業本部の荒平(@0Air)です。
AWS re:Invent 2023では、ラスベガスへ現地参加しています。
本エントリでは、参加したセッション「SEG101 | Reskilling at the speed of cloud: Turning employees into entrepreneurs」について紹介します。
3行まとめ
本記事の内容を要約しました。
- デジタルトランスフォーメーションやアジャイルな組織運営に興味があるビジネスリーダーやマネージャー、特にクラウド技術を組織に導入しようと考えている企業の方が対象
- 従業員のスキルアップとプロフェッショナルな成長は、組織の生産性とイノベーションに直接的な利益をもたらす
- 従業員にとって意義のある学習経験を提供することは、組織全体のイノベーションと成長に対するコミットメントを示すことになる
セッション概要
クラウドを活用すれば、組織の才能を解き放ち、スピード感を持ってイノベーションを起こすことができるが、多くの企業は共通の課題に直面している。 アジャイルな組織の中心は人材であり、リーダー以下全社的に必要なスキルを確立することで、この潜在能力をうまく解放するにはどうすればよいのでしょうか。 このセッションでは、なぜアジリティの学習がデジタルトランスフォーメーションの中核をなすのか、そしてなぜそれが組織の将来の成功を測る強力な尺度となり得るのかを知ることができます。 クラウドの可能性を最大限に活用できるよう、組織全体のスキルを向上させるための時間と勢いを生み出すのに役立つパターンとアプローチについて学びましょう。
スピーカー
- Phil Le-Brun
レベル
- 100 - Foundational
セッション動画
公開され次第、追記します。
セッション内容
セッション内容は抜粋してお届けします。 全体を知りたい場合は、動画をご視聴ください。
イントロダクション
- スピーカーのPhil Le-Brun:AWSのエンタープライズ戦略チーム
- 普段は変革が個人と組織にとって何を意味するのかを理解する手助けをしている
- 私たちは今、信じられないような時代にいる
- 歴史を振り返ってみると、テクノロジーや進化、革命が起こるたびに、歴史が教えてくれることがある
- 100年ごとに、私たちは仕事の進め方の変化を目の当たりにしてきた。
- 今現在、Generative AIを知らない人はいないだろう
- マーテックスの法則
- テクノロジーが最初に登場し、それから1年、1年という経過を辿り、そして40年後、組織と人間のスキルが追いつく。その後、規制が追いついてくることが多い
- 私たちは信じられないようなテクノロジーを手にしています。しかし、私たちの組織や人々を置き去りにしてはならない
- スピーカーはマクドナルドで30年勤めていた
- 今日マクドナルドに入れば、AWSのテクノロジーやAWS上で動くテクノロジーに触れることになる
スキルの半減期
- 1960年代であれば、20年後に大学や学校を出ても、同じスキルを使っていると考えるのが妥当だった
- ある研究によれば、平均的なスキルの半減期は5年だという。
- 特にテクノロジー業界では、スキルの半減期が2年半から4年程度である
テクノロジーは魔法なのか?
- テクノロジーが魔法であるという考えは明らかに間違っている
- 実際、統計によれば、このような考え方が通用する業界は、全体の24%にも満たない
- ブロックチェーンを思い出そう。あなたの業界に根本的な革命を起こした人は何人いるだろうか?
- テクノロジーに明るく、テクノロジーについて話すのが得意なボーダー・ディレクターが1人加わるだけで、テクノロジーが戦略的なものとして扱われる可能性が2倍になる
- 過去数十年にわたって見てきたように、人材、資金、テクノロジーの三位一体は、産業を根本から変えることができる。
従業員を成長させることが肝要
- 本(The Fifth Discipline: The Art & Practice of The Learning Organization)の紹介
- 顧客が何を求めているか、をきちんと質問することが期待されている
- 組織でその環境を作るのは難しい
- Skills Builderを通じて利用可能な600以上の無料オンデマンドトレーニングコースがある
- AWSは2025年までに2900万人のクラウド・コンピューティングへの投資を予定している
従業員のボードオプション
従業員のボードオプションには、以下のものがあります:
- Retain skills as-is
- スキルをそのまま保持
- Upskill to add additional skills
- アップスキルでスキルを追加
- Reskill for new functional responsibilities
- 新たな機能責任に対するリスキル
- Retire unneeded skillsets and repurpose roles
- 不要なスキルセットの廃止と役割の再利用
- Recruit new skills
- 新たなスキルの採用
- Redesign roles to reflect priorities and reduce cognitive load
- 優先順位を反映し、認知的負荷を軽減するために役割を再設計する
AWSが提供しているプログラム
前半2つは、恥ずかしながら知らなかったので勉強になりました。
まとめ
今年日本国内にて大変話題になったリスキリングに関するセッションでした。
あまりAWSの技術な情報ではないのですが、組織運営や従業員育成の領域も興味があったので参加してみました。
こちらのセッションは後日Youtubeにて公開されると思います。従業員育成を考えていくお立場の方にとってはかなりオススメできるセッションかと思います。
このエントリが誰かの助けになれば幸いです。
それでは、AWS事業本部 コンサルティング部の荒平(@0Air)がお送りしました!